http://news.ameba.jp/special/2007/06/5241.html
おしゃれな男性が増えている。「スーツ姿のサラリーマンにも一目見て“お金をかけている”とわかる人を目にすることが多くなった気がする」との声も聞く。別に張り合う必要はないと思いながらも、自分より年下の腕にロレックスを見つけたりするとフクザツなのだ。
しかし、数十万円の腕時計など簡単には買えない。もっと安くてお金持ちっぽく見える、コストパフォーマンスの高いアイテムは無い物だろうか? セレブのお客さまが多い、某ショップで女性的な男性店員さんに聞いてみた。
「それなら
ポケットチーフがお奨めです。スーツやジャケットの胸ポケットは、本来チーフを入れるためにあるのですよ」
記者のポケットにはボールペンが3本も挿してあるのだが、ダメか?
「女の子を口説くときドキドキしますよね? その胸の高鳴りを抑えるのがポケットチーフです。胸がドキドキしているのがばれないように。彼女に『君のためにチーフを入れているんだよ』と、言ってあげるといいですよ」
はあ、そうですか。まあ、ハンカチならそんなに高くないかな。
「安物はダメですよ。それではハートまで安物みたいですよね? どうせ買うなら最高の物を選ぶべきです」
と、言うわけで薦められたのがムンガイというブランドの白いリネン(麻)のポケットチーフ。白といっても純白ではなく自然な風合いのオフホワイトで刺繍 や模様は一切無し。イタリア製のハンドメイドで、驚くべきはその値段。なんと6615円(税込)だ! ただの35㎝四方の白い布が6615円! ふだん 100円ショップのハンドタオルを愛用している記者には脅威の値段である。さすがセレブ御用達だ。
「これは間違いなく世界一の
ポケットチーフです。世界一の車や世界一の腕時計を買うことを考えたら安いものです。しかも、毎日使えて、長持ちしますよ」
数百万の腕時計を買う人もこのムンガイは使っていると店員さんが言うので、上手いこと丸め込まれたような気がしながらも、超高級ハンカチを一枚お買い上 げした。ボールペンを抜いて店員さんにチーフの入れ方を教わり、数種類の入れ方の中から、一番今の気分にあった、TVホールドという入れ方に決定。
入れ方といってもポケットのふちから1センチくらいチーフが出っ張っているだけなのだが。
「縁取りが手縫いで良い仕事していますから、見えるように入れるのがポイント」
だそうだが、この何の装飾もないハンカチのすみっこの縫い目を見て、なんでも鑑定団みたいなこと言ってくれる人がいるのだろうか?
「その違いがわかるのがセレブですよ」
人生初のセレブな買い物の結果、すっかり気分はセレブな記者だが、女性うけはどうだろうか? とりあえず彼女がいない記者は、女友達に借りていた本を返すという口実でムンガイを胸に会いに行った。
開口一番彼女は言った。
「結婚式?」――言われると思った。自分に対してドキドキしない相手には効果がないようだ。ということは、このハンカチを使う以前にある程度モテなくてはならぬということか。
ムンガイってさほど良いものではないけどね。
そもそもポケットチーフやハンカチって明治からずっと日本製が世界最高峰。素材も作りもね。
世界中の高級ブランド品を日本で作ってたのが昭和。
今では日本が技術指導した中国で世界中の高級ブランドの
ポケットチーフやスカーフが作られている。
悲しいけど、高級ブランドでも良いものを見る術がないと、粗悪品を売られるような次代になったのね。
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